第一回大阪オープン フィジーク&ビキニ 選手権 大会リポート
MEN'S PHYSIQUE
−決戦・白熱・感動。そして戦いは、ネクスト・ステージへ−
JBBF初のフィジーク・コンテストが大阪オープンという形でついに開催された。会場は立ち見が出るほどの大盛況で、今後に先駆けて素晴らしスタートを切ることができた。
大阪オープンという名称通り、この大会は大阪連盟主催大会であったが、全国から選手を募って開催され、第1回大会としては予想以上にハイレベルな面子が集まった。メンズフィジークは身長によって3クラスに分けられたが、中でもマイナス173cmクラスのレベルはひときわ高く、4位まではどの選手が優勝してもおかしくないほど身体だけを見るとそのレベルは拮抗していた。
その中で優勝を飾ったのはすでに、他のコンテストで優勝歴のある有馬康泰選手であった。フィジーク競技は単に筋肉量だけで争われるものではない。その点、有馬選手が醸し出す雰囲気、カラダのバランスはハイレベルなクラスの中でも一歩抜きん出ている感があり、戦前の予想通りクラス優勝、そしてオーバーオールでも、世界レベルのバルクとプロポーションを誇る齋藤真人選手をしりぞけて総合優勝を果たした。
次は8月31日にいよいよ、日本メンズフィジーク選手権が開かれることとなった。今回の入省組に加え、虎視耽々と全国タイトルを狙っているフィジーカーも全国各地からおそらく多数出場してくることだろう。
2014 JBBF 大阪オープン -168cm
(左から)
6位 藤井 拓之
4位 大原 容孝
2位 鈴木 紳吾
優勝 中村 大希
3位 岡 宏樹
5位 潮見 俊明
2014 JBBF 大阪オープン -173cm
(左から)
6位 坂井 大樹
4位 珠玖 悟史
2位 堂野 耕一
優勝 有馬 康泰
3位 長谷川 浩久
5位 米田 将司
2014 JBBF 大阪オープン +173cm
(左から)
6位 大崎 徳
4位 清水 康志
2位 小坂 正太郎
優勝 齋藤 真人
3位 石丸 広史
5位 マイケル ミズタニ
FITNESS BIKINI
−優雅に、可憐に。新たな女の戦い、幕開く−
メンズフィジークの開催と同様に、JBBF初のビキニコンテストが大阪オープンにて開催された。
JBBFの目指すビキニは単なる美人コンテストやセクシーさだけを売り物とするようなそれではなく、しっかりとトレーニングをして鍛え上げられた身体を問うものであり、その上にいかに女性らしいボディラインを出すか、そして人目を惹きつけるポージングや表現力を最大限まで高め合い競い合う、正当な競技としてのビキニなのである。従って名称も「フィットネスビキニ」となっている。
ビキニは絞らなくても出られるとか、腹筋を鍛えてはいけないなどという情報は明らかに誤ったものであり、海外でも今回の大会に於いても写真を見て分かる通り、6パックとは言わないまでも上位入賞者はしっかりと腹筋も鍛えられ引き締まったミッドセクションが一つのアピールポイントになっているのが分かる。
今回はボディフィットネスでのタイトルホルダーでもある磯野かおる選手が総合優勝を果たした。この結果には様々な意見が存在することは事実だが、今回の大会で最も鍛えられていて、最も調整が上手くいき、最もポージングを研究してきた選手は磯野選手であることは間違いない。
2014 JBBF 大阪オープン -158cm
(左から)
6位 小田中 香織
4位 花木 緑
2位 三船 麻里子
優勝 磯野 かおる
3位 森本 絵梨奈
5位 冨田 やよ
2014 JBBF 大阪オープン -163cm
(左から)
5位 冨田 加恵
3位 高橋 夏美
優勝 荻山 はるか
2位 横田 なおみ
5位 神谷 美由紀
2014 JBBF 大阪オープン +163cm
(左から)
3位 川島 るみ
優勝 野田 真奈
2位 関 貴子
- Text&Photo :
- Yasu Nakajima
フィットネス&ボディメイク情報誌
[ PHYSIQUE MAGAZINE 002 ]
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