睡眠不足はトレーニング効果を半減させる!? / 分子栄養医学管理士の星真理さんに学ぶカラダ作りの栄養学
進学や就職による引っ越し、移動や新任等の歓送迎会など、春は環境の変化が多い季節。それが一段落すると起こるのが5月病といわれる、ストレス性の体調不良。薄着になってさあダイエットを開始しようと思ったのに、始めたスポーツクラブでも良い結果が出ないのは何故?もしかしたら睡眠に関係しているのかもしれません。今回は良い睡眠について考えましょう。
(1) 成長ホルモン
成長ホルモンは、睡眠中の、特に眠りに入った初期や、運動を行った直後に分泌されます。骨や筋肉を作る元になり、脂肪の分解作用にも働きます。寝る子は育つと昔からよく言われますが、睡眠中に成長ホルモンがよく出る年齢はだいたい20歳頃までです。それを過ぎると出にくくなって行きますので、その後の成長ホルモンは、運動をする事で補わないといけません。つまり、年齢を重ねるほどに、運動は成長ホルモン分泌にとって必要不可欠なのです。現代によくある、昼夜逆転の生活が続くと、必要以上の食べ物を不適切な時間に摂る事になります。また、睡眠不足になると、満腹感を促すホルモンが減り、食欲を促すホルモンの量が増える事が分かっています。
(2) 睡眠のゴールデンタイム
睡眠のゴールデンタイムはPM10:00〜AM2:00です。この時間帯に熟睡していると、多少睡眠時間が短くても元気にいられると言われます。とはいえ、元々鉄欠乏貧血やビタミンB群不足などがあってエネルギー不足の人は、寝る事でエネルギーチャージをしようと生体恒常性が働きますから、幾ら寝ても眠たいなどの症状が起こります。睡眠のゴールデンタイムであるPM10:00〜AM2:00は、筋肉合成と脂肪燃焼タイムでもあります。この時間帯に睡眠をしていると、その日使った筋肉を作り替えたり脂肪を燃焼させたりします。つまり総合的に見ると基礎代謝を上げて、痩せやすくしてくれるのです。ゴールデンタイムに熟睡している為には、その少し前には床に就く様にしましょう。
(3) 腎臓と睡眠
腎臓は寝ている間に血液を循環させて再生させます。皮膚のターンオーバーも同じです。良く眠ると腎臓が元気になり、肌がつやつやになります。
セミナー情報
本誌で「カラダ作りの栄養学」連載中の星 真理が、栄養学に興味を持った読者の為に、分子栄養学を深く、そして分かりやすく解説するセミナーを開催します。今回はこのシーズンにピッタリなテーマ「ダイエットを成功させる為の栄養学」です。多くのご参加をお待ちしております!
■テーマ:ダイエットを成功させる為の栄養学
■講師:星 真理(分子栄養学研究所公認ヘルスインストラクター)
■日時:7月10日(金) 受付 18:00 講演開始 18:30
■参加費:「アスリートのための分子栄養学」持参の方¥3,000、本の無い方¥5,000(本付き)※本は当日渡し
■定員:20名(先着順。定員に達し次第締め切り)
■会場:LIVITO横浜
■住所:〒220-0072 神奈川県横浜市西区浅間町1-6-5 6F
(横浜駅西口南改札より徒歩8分)
■電話:045-565-9356
■申込方法:FAX又はe-mailで住所、氏名、年齢、職業、連絡先電話番号を明記の上、お申し込み下さい。
■申込先:(株)BELLz 沖縄支社
FAX:098-874-3050
e-mail:
star@bellz-inc.com
■お問い合わせ先 (株)BELLz
TEL:03-6805-0025
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- 星 真理(ほし まり)
栄養整合栄養医学協会認定 分子栄養医学管理士
栄養学の専門家として老若男女を問わず、一般人からトップアスリートにいたるまで、あらゆるニーズにも対応した栄養指導/栄養セミナーを個人、競技チーム、学校、企業を対象に行っている。
著書「アスリートのための 分子栄養学」(体育とスポーツ出版社)
分子栄養学(正式名称:分子整合栄養医学)
Ortho-Molecular Nutrition and Medicine
ノーベル賞を2つ受賞した米国人生化学者ライナス・ポーリング博士(1901〜1994年)が、栄養学と医学とを融合させて研究し、分子整合栄養医学として確立した栄養医学。
フィットネス&ボディメイク情報誌
[ PHYSIQUE MAGAZINE 006 ]
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