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MR.OLYMPIA BIKINI MODEL SEARCH 予選当日
さぁ、いよいよ9月18日(金)予選当日。
朝5時に起床し、鶏肉、ブロッコリー、ライスケーキを食べ、メイクとヘアメイクを念入りに行い、ボディカラーの最終チェック。
この日の為に新調したブラック生地にシルバーのラインストーンを散りばめたCOOLなBIKINIウェアを着て最後のポージングチェック。BOSSからOKをもらい、いよいよ出発。
朝7時にホテルを出発して20分程離れた場所にある会場へ。会場はLAS VEGAS CONVENTION CENTER SOUTH HALL。
この会場ではMR.OLYMPIA FITNESS EXPOも開催されていて、入口には巨大なコマーシャルウオールが!中には約500社のフィットネス関連企業がサプリメント、フィットネスウェア、トレーニングマシンなどのブースを出展しており、日本では有り得ない賑わいを見せています。
選手受付後、BIKINIトレーナーのBOSS(麻生弘文氏)と
ここで、コンペティターレジストレーション(日本で言う選手受付)を行い、ゼッケン、コンペティターパスを受取り、いざバックステージへ。なんと、私のゼッケンナンバーは「1」!!!なんだか凄い!
ステージはMR.OLYMPIAビデオでもお馴染みの「Oゲート」がEXPO会場の一番奥に設営されていて、バックステージはそのステージの脇にあります。このバックステージへの入場はセキュリティがとても厳しく、コンペティターパスを持っていないと、いかなる人でも入ることができません。
私は昨年に続き2度目のMR.OLYMPIAなのであまり緊張することなく、オンステージの2時間前でしたが早目にバックステージに入り、中で時間を過ごすことにしました。
ステージでは既にPROの予選が行われていてバックステージにはFITNESS OLYMPIA、BIKINI OLYMPIA、FIGURE OLYMPIA、WOMEN'S PHYSIQUEの選手が所狭しとパンプアップや写真撮影を行っており、そんなPROと同じバックステージに自分が居ることに喜びを感じながら、ポージング&ウォーキングの練習を行いました。
時間は刻々と過ぎ12時30分。同じステージに立つBIKINIアスリートたちが続々とバックステージに集まってきました。選手のほとんどが全米の各州で行われたBIKINIコンテストのチャンピオンや準優勝の選手なので、そのカラダやオーラに凄まじさを感じました。
そもそも骨格的に黒人や欧米人のお尻の形や脚の長さでは太刀打ちできないので、そのような選手たちとどのように戦うのか。毎回のようにバックステージでは不安な気分になります。しかし、ここで気後れしてはいけません。
*BIKINIの審査ポイント
ビキニの表現方法は、ウォーキング・ターン・スリーステップフォワードそして、フロントスタンス及びバックスタンスをとった時のバランス等全てが審査対象とされる。魅力的でカリスマ的な要素も重要となる。
(1)全体的な印象、髪の毛や顔だち、肉体的な発達状態、バランスのとれたプロポーション、肌の色つや、態度に自信や落ち着きがみられるか、女性らしく優雅で健康的か等が審査される。
(2)全体的にみて生まれつきだけでなく、スポーツや食事の努力が見られることも重要で、体の各部は脂肪が少なく、程よく引き締まって見栄えの良い仕上がりが評価される。
(3)筋肉の割れ目や筋が見えるような極端に筋肉質であったり、過度に固すぎたりまた、絞りすぎたりした場合は減点の対象となる。
(4)肌の色や滑らかさも審査の対象とされるので、肌の色は健康的で、セルライトができるだけ少ないのが望ましい。
(5)顔だち、ヘアースタイル、メークアップは、“トータルパッケージ”を審査するうえで重要な要素となる。
(6)プレゼンテーション全体を通して、ステージに上がった瞬間から降りるまでのあいだが審査の対象となっている。
(7)“トータルパッケージ”として健康的であり、スポーティであり、女性らしさと品の良さを持っていることが重視される。
緊張感が高まる MR.OLYMPIA BIKINI MODEL SEARCH ステージイン
MR.OLYMPIAの有名MCでありIFBB BODYBUILDING PROのBob Cicherillo(ボブ・シチェリロ)
いよいよ13時30分。バックステージでは簡単なコンペティターミーティングが行われ、いよいよステージインです。
今回のゼッケンはNo1。自分が一番最初にステージに登場することから、気持ちを落ち着かせて「Oゲート」の後ろでBOBにアナウンスされるのを待ちます。
まずは選手紹介。これは選手80名全員が一人ずつ名前、出身地、実績がアナウンスされます。
MR.OLYMPIAのとても有名MCで、自身もIFBB BODYBUILDING PROの「Bob Cicherillo(ボブ・シチェリロ)」の声が聞こえ始めコンテストの幕開けです。
英語がまだまだ苦手でヒアリングも曖昧な中でBobの「Are you ready?」観客が「Yeah!」という会場から大きな声が聞こえ始めました。
そして、Bob「First Competitor form Osaka Japan MANA NODA!」のコール。あのBobにコールされて気分最高潮のなか、Oゲートからステージへ。
私はステージに立っても全く緊張しないので、これまでの練習の成果を最大限に発揮するべくリズミカルにウォーキングしながらステージ中央へ。フロントスタンス、サイドを見せながらバックスタンスへ。与えられた時間を十分に使いジャッジにアピールします。そして、自分のステージングが終わると一旦退場します。
選手全員の紹介が終わり、いよいよ予選開始です。
選手がゼッケン順に7名ずつコールされます。まず最初の7名のゼッケンがコールされステージに並びます。ヘッドジャッジのコールに従いフロントスタンスとバックスタンスのポーズを行います。この時点でのジャッジがとても重要なのでしっかりジャッジにアピール。
規定ポーズが終わると80名全員のジャッジが終わるのをステージサイドで待つのですが、このウェイティングの際のポーズも重要なので気が抜けません。
待つこと15分。選手全員がステージに並びました。全米で活躍するBIKINIアスリートが所狭しと並んでいてステージ上からもその凄さが感じ取れます。
そして決勝進出15名を決めるピックアップ審査が始まりました。ここが一番ドキドキします。このピックアップで1番目、2番目、最悪でも3番目のグループに呼ばれないと決勝進出はできないので、自分のゼッケンがコールされることを祈るばかり。
そしてファーストコール。最初の5名には呼ばれませんでした。「あーっ。セカンドコールで呼んで!」と心で祈ります。そしてセカンドコール。一番最初に「No1 Mana」のコール。
「ヤッター!」と心で叫びながらステージセンターへ。私以外の4名もなかなかの強者。
BIKINIトレーナーBOSS(麻生弘文氏)
「残れるかな?」と思いながらもセカンドコールだったので、この時点でTOP10には入った可能性が高いので、妙な安堵感と共に予選終了しステージサイドに降りると、客席で見守ってくれていたBOSSがステージサイドに駆け寄ってきて「凄い!メッチャ良かった!今回は絶対に決勝進出や!」と言ってくれたので、自分自身でも決勝進出を確信しました。
MR.OLYMPIA BIKINI MODEL SEARCH 決勝当日
9月19日(土)。決勝当日の朝。5時に起床。
昨日と同じメニューの朝食を済ませ、朝から部屋でお尻と脚を軽くトレーニング。メイクを済ませてボディカラーが薄くなったり滲んだ部分をリペアしてもらい準備完了!
この日はコンテスト前にEXPOめぐりをしたかったので、8時30分に会場到着。私は、VIPパスでEXPO会場に入りました。VIPパスがあると一般客より1時間早く会場に入ることができ、EXPO会場内の各ブースをゆっくり見て回ることができます。
(左)LIVEFIT社長のランドル氏/(右)BIKINIトレーナーのBOSS(麻生弘文氏)
お目当てのブースに行き、お気に入りのフィットネスウェアを購入して気分が上がりました。私の会社の取引先でもあるLIVEFITブースに立ち寄ると、社長のランドルさんから決勝のエールをいただきモチベーションが上がりました。
そうこうしているうちに集合時間となり、バックステージへ向かいパンプアップしながら出番を待ちます。OLYMPIAのバックステージはBODYBUILDINGやPHYSIQUEの選手も同じなので、本格的なトレーニングマシンやバーベル、ダンベルなどが用意されています。
決勝審査が始まり、選手全員がOゲートをくぐりステージに並びます。私はNo1なのでステージの左端。いよいよ決勝進出のTOP15名がコールされます。
BobのMCが始まりファーストコール。
Bob「FIRST COMPETITOR」「No1 MANA」のコールが!!!
「えっ?No1?ヤッター!」まさかのファーストコールで1番目。驚いて、一瞬戸惑ってしまいステージセンターに行くのが遅れてしまいましたが、呼ばれてしまえば緊張しないので、何事もなかったかのようにステージ中央に向かい、残りの14名がコールされるのを待っていました。
念願の決勝進出。しかし、隣りを見渡すとトップクラスのBIKINIアスリートが続々とコールされセンターに出てきます。15名のコールが終わり、ステージ上には決勝進出者がずらりと並んでいます。決勝に残った実感を噛み締めながら、決勝審査が始まります。
決勝進出者15名は7名と8名が左右に別れます。ここからTOP7の審査が始まります。今回のジャッジには、私がBIKINIアスリートになるきっかけとなったAMANDA LATONAが居ます。AMANDAにジャッジされているのかと思うとドキドキ、ワクワクしました。
ヘッドジャッジにマイクが渡され、いよいよTOP7名のコールが始まります。
「No1」「13」。。。「うわぁー、呼ばれた!!!」。
TOP7のコールの1番最初に呼ばれました。「もしかして優勝?」妙な期待をしながらステージセンターへ。身長はあまり変わらないものの、選手皆お尻の位置が高く、脚が長い。そんな中でのポージングでした。
フロントスタンス、バックスタンスを繰り返し、アッという間に決勝審査が終わりバックステージへ。やるだけのことはやったので、あとはアワードを待つのみ。
優勝者には$2,000の賞金と2016年MR.OLYMPIAのVIPチケット、そして夜に行われるMR.OLYMPIAのプレゼンターの資格が与えられるので、ワクワクしながら待っていました。
そして表彰式。
私たちTOP7名はバックステージで表彰式を待っていたのですが、順番にゼッケンと名前が呼ばれる中、私のゼッケンナンバーはコールされず、残念ながらTOP5には残ることができず、7位という結果で幕を閉じました。
TOP5に残れなかったのはとても悔しくて残念ですが、MR.OLYMPIAのコンテストに出場できたこと、TOP15に入り決勝に残れたこと自体が驚きで、さらにTOP7に入ったことは私にとって最高の栄誉です。
コンテスト終了後、ジャッジのAMANDA LATONAからは「MANA良かったよ!惜しかったよ。」と声をかけていただき、カラダの改善点をしっかりフィードバックしてもらえたことで、次に向かっての大きな励みになりました。
コンテスト終了後はEXPO会場やホテルを歩いていると、「MANAとても良かったよ!」と写真やサインを求められるシーンも多く、初めて見るはずなのに「名前覚えてくれてるんだ」「色んな人が見てくれているんだ!」と感激しました。
日本にいたら絶対に味わえないこんな素敵な経験が出来たのも、思い切ってアメリカに来たからこそできたわけで、辛いこともたくさんあるけど、目標を達成するために、さらに努力しなければならないと痛感しました。