健やかな髪を育てる栄養素を積極的に摂る
トレーニングをされる方は、誰もがご存知のように、筋肉を増大させるためにアミノ酸が必要であり、骨を強化するためにカルシウムが必要です。
そして、実は健康な毛髪をつくるために必要な栄養素が存在します。その必要不可欠な栄養素とは、タンパク質と亜鉛です。タンパク質は筋肉だけではなく、実は髪をもつくる主成分。肉や魚を食生活の中でしっかり摂りましょう。
特に減量中やダイエット中はたんぱく質の摂取量が減るため、髪も細くなりがちです。トレーニングと同じようにプロテインで補給するもよいでしょう。インスタント食品や菓子パンに偏った食生活は、育毛環境としては最悪です。
漢方で髪は「血余」と呼ばれ、食べた物が血を作り、その余りが髪を作ると考えられていました。
事実、髪の約99%は約18種類ものアミノ酸が結合してできたケラチンという物質で、体内では合成されないアミノ酸のほか、亜鉛などの成分が必要となります。普段の食生活でこれらの成分が足りない場合、サプリメントで補給する必要があるのです。
亜鉛は薄毛を気にする人なら是非とも摂取すべき成分です。亜鉛はAGA(男性型脱毛症)の原因となる酵素5αリダクターゼの働きを抑制する作用があります。食品で亜鉛を摂取するには、牡蠣、和牛もも肉、うなぎなどです。
食生活で安定的に摂取できなければ、サプリメントを活用しましょう。亜鉛のサプリメントは安価なので手軽です。
その他にも育毛に有効な栄養素も積極的に摂りたいところです。タンパク質や亜鉛を摂取した上で、その効果をより高める栄養素がいくつかあります。まずはビタミンB2、B6、Eといったビタミン群。
そしてカルシウムやマグネシウムといったミネラル群も欲しい。これらはマルチビタミンやマルチミネラルをうたったサプリメントで日常的に補給が可能です。
また最近注目の成分、ノコギリヤシも育毛効果が期待できます。脱毛酵素と呼ばれる5αリダクターゼの働きを抑えてくれます。
最近ではドラッグストアにノコギリヤシのサプリメントも普通に並んでいるので入手は容易です。ノコギリヤシはアンチエイジング効果ものぞめるので、摂取しておいて損はありません。
ただしあくまでもサプリメント類は、補助食品だと心得ておきましょう。サプリメントに頼りすぎるのではなく、日々の食生活を正すのがよりより育毛方法です。
偏った栄養バランスでは毛髪もきちんと育たない。まずは食生活を見直し、健全な身体を保ちましょう。それを踏まえた上で、サプリメントでサポートすれば万全です。
必ず水と一緒に飲む
吸収率が良くなるようにスポーツドリンクと一緒に飲んだり、食後のコーヒーで流し込むのはNG。コーヒーやお茶に含まれるカフェインやタンニンはサプリメントの成分と結びつき、身体に吸収されるのを阻害する可能性があるためです。必ずぬるま湯か水で飲み、服用直後にコーヒーなどを飲むのは避けましょう。
服用は食後が基本
通常、サプリメントは服用のタイミングまで指示されていないものが多いが、基本的には食後30分以内に服用することを薦めたい。食後は胃や腸の働きが活発になっているため、吸収効率が良いためです。
反対に避けたいのは空腹時に飲むこと。空腹時では胃液の働きも少なく、サプリメントの成分によっては胃もたれを感じる人もいます。
過剰摂取に注意
育毛サプリメントは栄養補助食品のため、基本的に副作用はない。しかしなかには過剰摂取で副作用の出る栄養素も存在するため、早く効果が出て欲しいと焦り、決められた一日の用量を超えて服用するのはNGと心得たい。
例えば育毛サプリメントに含まれることの多いビタミンEだが、脂溶性ビタミンのため過剰摂取には注意を払いましょう。また、胃が荒れている時などは服用を中止し、体調が戻ってから再開しましょう。
サプリ服用に合わせて変えたい生活習慣
午後10時から午前2時は新陳代謝が促進され、毛根の細胞の働きが盛んになる時間帯。頭皮のなかで新しい髪が作られているこの時間に、しっかりとベットの中で睡眠を取っていることが大事です。徹夜や睡眠不足は頭皮の大敵。寝る子は育つではないが、寝る大人の髪は育つと心得ましょう。
また、ストレスは毛細血管を収縮させ、薄毛の原因に繋がると言われています。リフレッシュの手段のひとつが喫煙だが、これも度を過ぎると薄毛の原因になると言われています。喫煙もまた血管を収縮させて、薄毛防止に必要なビタミンCを消費してしまうためです。過度な喫煙は避け、サプリメントで適宜栄養や血行を促進するように心掛けましょう。