骨盤と筋肉の関係とは!? / ボディメイクにつなげる人体解剖学入門
「コツを掴む」という言葉があります。「物事の要領を得て、自分のものにする」というような意味です。この「コツ」という言葉を漢字で書くと「骨」というのをご存知でしたでしょうか?
骨というのは身体の中心にあり、身体を構成する大切な部分です。そんなことから、「コツ(骨)」は、物事の勘所や要領も意味するようになってきたということです。
そんな言葉どおり、動きに関して、何が「コツ」なのかというと、「いかに骨の動きを意識できるか」ということが挙げられます。物事の本質を表す「コツ」が、「骨」から来たようにまさに、人間の中心にあるのが骨です。要するに、「人間の動き」というのは、「骨がどう動いているか」ということであるわけです。
ですが、「骨」そのものはそこにあるだけで、それだけでは動くことはできません。
では、なぜ動くことができるのかというと、「筋肉」が、関節をまたいで付いていて、その「筋肉」が縮むことで動きが生まれるのです。このように、「動きの本質は骨の動き」ですが、それをコントロールするのは「筋肉」となります。ということを考えると、「筋肉の動きが動きの“質”を左右する」という考え方もできます。
なぜなら、硬くなって動きに制限のある筋肉では、動きの本質である骨を上手く動かせないからです。動きによどみや制限があったりすれば、本来「骨」はそこを真っすぐに通れるはずなのに、少し迂回したり、動きに違和感が生じたりするのです。
もちろん、「骨格の歪み」も動きに障害を与える大きな要因となりますが、「骨が無駄なく動いているならば、その動きには無駄がない」ということです。こんな意識を持って、改めて動いてみると、いろいろな発見があるでしょう。なぜ動かなかったのか?
自分のどこに緊張が強く残っているのか?どこが使えていないのか?どう動かせばスムーズになるのか?どこを脱力しなければいけないのか?等々。
慣れてくると、自分の身体の「骨のパズル」を下から順に上手く積み上げるような感じで立つ事が出来て、マリオネットや文楽の人形のように、「骨を自由に操る」という感覚で動くことができるようになるでしょう。
大切なポイントはたくさんありますが、今回は「骨盤」にフォーカスします。
「 骨盤を構成する骨 」とは? 続きは PHYSIQUE MAGAZEINE 006号をチェック! |
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