今回は24歳と伸びしろ十分なプロの女子格闘家・藤田沙弥子さんをご紹介します。
沙弥子さんは学生時代の柔道経験や器械体操などで基礎体力が作られていて、体幹が安定しています。身体能力が高く、またコーディネーション力(頭と体を繋ぐ神経コントロール能力)にも長けていて動きの修正が驚くほど早いですし、精神力のタフさもあります。
彼女はプロ格闘家の顔のほかに、柔道整復師の勉強もしていますし、さらにフィットネスインストラクターになるために私の養成コースにも来て学んでいます。
私からみれば沙弥子さんは年下であり、弟子でもありますが、彼女の生き方から私も多くのことを学ばせてもらっています。
安全な道を選びがちな人が多い中、久しぶりにチャレンジ精神旺盛なガッツリ前向きなカッコいい女性に出逢えました。
ダイヤモンドの原石、沙弥子さん
私にとって沙弥子さんとの出逢いは運命的だと思っています。Studio MのCKB(カーディオキックボクシング)のレッスンで彼女の動きを初めて見たとき、とても身体能力が高く、私の指示にも的確に反応するし、コーディネーション力に長けており、どんどん課題を与えてもどんどんこなしていく。
とにかく何事に対しても前向きな姿勢を崩さず、素直で謙虚で、教えられたことを乾いたスポンジが水を素早く吸収するようにどんどん身につけていく。
将来のフィットネス界を担うにふさわしい人材と感じ、早速彼女にアプローチを試みました。そうしたらインストラクターになることが目標だということが分かり、嬉しく心強く思いました。
彼女が柔道整復師の学校に通うこと、総合格闘家として戦うこともすべては本物のインストラクターになるための準備をしてくれたうえで、そして私の前に現われてくれたのだと勝手に思いこんでいます。
沙弥子さんは、体育会系出身らしく言葉づかい礼儀作法はしっかりしており、周囲に対する気遣い、感謝の念を常に持っています。普段はニコニコしてとても穏やかなのですが、いったんレッスンや総合格闘技の練習になると180度変わります。
厳しい顔つきになり、妥協を許さない姿勢となる。何事にも誠実に向き合って少しもブレていません。そうした姿勢や考え方とともに、自分自身を大切にしていることが沙弥子さんの自尊心を高めているのだと思います。
彼女はダイヤモンドの原石。鍛えて磨けば磨くほどまばゆい輝きを放ってくれる素養があります。フィットネス界の宝だといっても過言ではないでしょう。とはいえこれからいろんな壁や問題にぶつかることもあるでしょうから、道を外れないようきちんと導くのが私の務めだと考えています。そのためにも私のノウハウを伝授するつもりです。