2016年5月3日(火)北とぴあで開催された『第24回 東京オープンボディビル選手権大会』。皆さんは、この歴史ある東京オープンの起源をご存じだろうか。
そもそも、毎年東京オープンを主催するのは、昨年50周年を迎えた東京ボディビル・フィットネス連盟。現在、東京連盟が主催する大会は、年間を通して三つの大会が存在する。
一つ目は、「東京ボディビル選手権大会」。体重別でなく、無差別級で競い合い毎年ハイレベルな戦いとなる。
二つ目は、「東京クラス別ボディビル選手権大会」。ボディビル競技選手の増加に伴い、30年前からこの大会が開催されるようになった。
三つ目は、「東京オープン選手権大会」。選手数の増加と共に、選手のレベルが上がり、初心者のための大会として1993年に第1回東京新人ボディビル選手権が誕生した。
初期はボディビルシーズンが終了した11月に行われていたが、1997年から名称を「東京オープンボディビル選手権大会」に変更し、6月に開催されるようになり、現在に至る。
ビギナー向けの大会として位置付けており、過去の地方選手権大会、ブロック選手権大会、日本連盟主催選手権大会の入賞経験者とオープン選手権大会優勝者を除く選手に出場資格が与えられている。参加選手数、観客動員数が最も多く活気のある大会だ。
そして、この東京オープンの優勝選手と入賞選手には、全国レベルの大会と称される「日本クラス別ボディビル選手権大会」への出場資格が与えられる。通常は、東京オープンで優勝または入賞した選手は、東京クラス別選手権大会や、関東選手権大会へ出場する傾向があるようだ。
女子選手は東京オープンから直ぐに、東京クラス別で優勝する事があるが、男子選手はそう簡単にはレベルアップする事は困難とされており、ボディビル競技は、1〜2年で優勝に結びつくのは難しい奥の深いスポーツだ。
1300名を収容できる北とぴあ
今回の会場は、東京都王子にある北とぴあ。ボディビルの大会ではお馴染みの会場であり、客席数が1300名と、かなりの収容人数となっている。
今年は、東京オープン大会史上 過去最多となる209名のエントリーがあり、開場前の受付には、当日券を求めて並ぶ長蛇の列があった。
受付の先に並ぶ出展ブースでは豪華な顔ぶれ
Kentaiブースでは、なんと全日本ボディビル選手権で4度の優勝経験を持つ、合戸孝二選手。
そして、X-PLOSIONのブースでは、パワーリフターの
大谷憲弘選手と、昨年のオールジャパン メンズフィジーク 172cm以下級で優勝を果たし、現在ボディビルの大会出場に向けて調整を行う、
横川尚隆選手。
さらに、エントランスには著名人から寄贈されたスタンド花も飾られていた。
厳粛な開会式
10時過ぎに開会式が始まった。
司会を務めるのは、角田和弘氏と江口由利子氏。
そして、大会実行委員長であり、東京連盟の理事長を務める宮畑豊氏による開会宣言が行われた。
日本ボディビル・フィットネス連盟会長の玉利齊会長の挨拶では、近年のドーピングに関する話があった。
今大会に出場する選手たちが入場。
それぞれの思いを胸に、国旗掲揚。
なかやまきんに君こと、中山翔二選手と竹内令子選手による選手宣誓が行われ、いよいよ予選審査が始まる。
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